相鉄の思い出

鉄道

私は相鉄株を200株持っているため、半年に一回株主優待乗車券が手に入る。
しかしながら、私は30年以上相鉄電車に乗ったことがない。せっかく乗車券を優待でもらっているのにだ。
そこで、相鉄電車の乗車記をこの記事に記そうと思う。

6月某日 海老名10:26発 快速横浜行き 相鉄20000系
小田急、相鉄、JRの電車がひっきりなしに走り回っている海老名駅だが、
相鉄線ホームは工事中だった。まだホームドアがついていないが、今後設置されるようだ。
付近ではタワーマンションも林立していて、建設中のものまである。そのうち武蔵小杉のようになるのだろうか。
相鉄海老名駅は2面だけで、改札は今は先端にだけある。今後はホーム2Fにも改札を設置、連絡通路も設置する計画らしい。
ホームに停まっていたのは20000系。最新型のモデルだ。ネイビーブルーの車体は艶もあり、光沢が鏡のように周囲を反射している。

相鉄が都心直通を見据えて設計したフラッグシップモデルと言っていいだろう。
椅子はグレーのロングシートで、座り心地はソファのようにふかふかである。
この椅子なら数時間でも座っていられそうなくらいである。
車内に吊り広告や紙の広告がなく、まるで特急電車のように落ち着いた車内空間が広がっている。
車両中央にモニタが設置されており、そこには動画広告が流れている。ただ半分くらいは相鉄グループの宣伝になっていた。
鏡が車端部分に設けられていることも面白い。横浜がおしゃれな街と呼ばれていることの一端を垣間見ることができた。

海老名発車時点で乗車率は20%くらい。いよいよ海老名発車だ。
驚いたのがドアの閉まる音の静かさである。ドアチャイムなしだと全く気づかない。
電車が好きであちこち乗っているが、こんなことは初めてだ。
動く音(ドア本体や部品が擦れる音が)全く聞こえないのである。

そしてなめらかに海老名駅を抜け出し、次のかしわ台駅を目指す。
快速という名前だが、路線図にある通り半分以上は各駅停車である。
その後も速度は70−80km/h出すかどうかくらいで、カーブを抜けながら住宅街の中を進んでいく。
京阪電車の香里園駅から先とよく似ていると思う。
沿線を見ているとあっという間に大和駅に着いた。大和駅は地下にあるが、ここで車内が間接照明で照らされていることに気づく。
間接照明の車内はまるで特急電車だ。トンネル内も非常に静かである。
大和駅を出たところで、乗車率は椅子が半分以上埋まるくらい。
瀬谷駅で後に出る新宿行き特急の通過待ちになった。JRの最新型車両(E233-7000)をJR以外の電車から眺めるのは
不思議な感覚である。特急の乗車率もそこまで高くはなさそうだ。
その後二俣川で乗車率80%、西谷で100%になった。
車内から東側の景色を見ると、丘の上に住宅街が広がっていることがよくわかる。
横浜市は港のイメージが強いが、地元の人からすると丘のイメージの方が強いかもしれない。

通過駅のある区間も時速60−70km/hでのんびりと通過し、約30分後に横浜駅に到着した。
横浜駅は4面3線で、ホームの幅もそんなに広くはない。先頭車両側にだけ改札があり、皆同じ方向を目指す。

横浜での用事を済ませ、今度は横浜から海老名まであえて特急で乗り通してみることにした。
横浜駅は案内表示も見やすく、停車駅も一目瞭然だ。新横浜線の開通により、行き先の選択肢が本当に多くなったことが
路線図ひとつとってもよくわかる。

横浜14:09発 特急海老名行き 相鉄8000系リニューアル編成
また海老名で降りる時のことを考え、先頭車両に乗り込むことにした。
横浜駅の先頭付近は、川に一部がかかっているようだ、そのため、車内にいても隣のJR線路から頻繁に陸橋独特の轟音が聞こえてくる。
その音が相鉄線ホーム内で反響している感じだ。

ちなみに川は帷子川(かたびらがわ)と読むらしい。読めねえ・・・
車内はやや古い車両であるが、それでも綺麗に保たれている。吊り広告はあるが空きが多い。
広告収入源は鉄道会社共通の悩みであることが窺える。皆スマホしか見ないからだろうか。
両端の車両は全席ロングシートだが、こちらも座り心地は良好。中間車両にはクロスシートもあるので、
機会があればこちらにも乗ってみたいと思う。
横浜駅を定刻通りに発車した同列車は、行きと同じようにゆっくりした速度で北へ進んでいく。
乗車率は、全シートが埋まる程度。新横浜線やいずみ野線との接続も考慮されており、
利便性もよく人の出入りは頻繁だと感じた。

行きの快速の所要時間が31分に対し、特急は27分。停車駅は大幅に減るが、意外にも4分しか変わらない。
新横浜線の開業で特急の本数は減ったのかもしれないが、快速含めると日中に優等列車は10分おきに出ているので
本数は相当なものだ。

簡単なメモ書き程度だが、相鉄の乗車記としたい。私は関西の私鉄に乗ることが多かったが、
何より相互直通の複雑さと本数の多さに圧倒された。機会があれば、新横浜線の乗車記も
このブログに書いていこうと思う。

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